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大公開!変動金利と固定金利のカラクリ

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今回は変動金利と固定金利のカラクリについてお話しします。

景気に左右される変動金利

金利には「変動金利」「固定金利」があり、低金利の時期は特に変動金利の安さに目がいきがちです。変動金利はその時期の金利に応じて、適用金利が変わるシステムです。

気をつけたいのは、金利は変動するため常に上昇のリスクがあるということです。つまり、変動金利での返済は、金利の上昇による返済額の増加のリスクを常に負っているということになります。
金利予測の専門家でさえも、10年先の金利は誰にも分からないと言われています。
変動する金利に常に注意して、その都度適切な判断で返済方法を決めていく必要があります。そのためにも金利上昇の影響については、自分達でしっかりと把握することが大切です。

金利が上がると返済額の利息も増加する

返済額は元金分と利息分に区別されます。
支払い額が据え置かれている間も、金利が上がると返済額の利息分の割合も上がります。すると利息分ばかりを支払い、肝心の元金分が減らないことになります。
そこからさらに金利が上がり、利息分が返済額を超えてしまうと、未払い利息として将来の返済額が上がってしまいます。

つまり、変動金利は金利が上がると利息の負担が膨らみ、未払い利息となると将来の返済額が膨らむ可能性があるということです。
とはいえ、変動金利は低金利期や金利が下降中の時期はメリットが大きいのも事実です。金利が上がる前に返済が可能であれば、変動金利を選ぶ事はいい選択といえるかもしれません。

次に、固定金利のカラクリについてお話しします。

利率が固定される固定金利

一定の期間、利率が固定されるのが固定金利です。
適用期間を選択し、その期間内であれば、契約時の金利がずっと適用されます。金利が安い時期に借りておけば、その後金利が上昇しても影響を受けることがないので、金利上昇のリスクにはめっぽう強い仕組みです。

住宅ローンは長期の返済をするローンなので、景気に左右されない固定金利は安心です。しかし、金利が高い時期に借りると、その後金利が下降した場合には損をすることがあるので注意して下さい。

商品によって異なる金利固定期間

  • 固定金利選択型:2〜3年は固定金利で、その後は固定か変動か選べるタイプです。
  • 段階金利型:10年間同じ金利が適用され、11年目にアップするものなど段階的に金利が変更されます。
  • 全期間固定型:契約時の金利が完済時まで適用されるタイプです。低金利の時期に借りれば、お得な上に将来の返済リスクも軽減されます。

以上が金利固定期間の種類ですが、2〜3年の固定型はあまりおすすめしません。
住宅ローンは数十年続くものなので、短い固定期間だとあまり意味がないからです。2018年現在のような低金利の時期には、フラット35などの全期間固定型がおすすめです。
いつまで続くかわからない低金利時期ですので、このチャンスは逃したくないものです。

金利についてもっと詳しく知りたい方は「家づくりカウンター」までご相談ください。